博士後期課程創成科学専攻Division of Sciences and
Technology for Innovation

ジェネラリストの視野を
持ったスペシャリストに

教育課程

自分の専門分野と関連分野も含めた俯瞰的な高度な知識・知見と研究能力を有し、
他を牽引して来るべき新しい社会の創出に貢献でき、
またグローバルに活躍できる高度専門職業人・研究者・起業家を育成します。

特色1複合的かつ多角的視点の育成

学位プログラム

専門分野の高度な知識の修得に加え、自身の研究のさらなる深化のために1専攻(創成科学専攻)7学位プログラムの柔軟な教育組織として構成し、複合的かつ多角的視点を持った人材の育成を目指します。

7つの学位プログラム

01社会基盤システムプログラム

防災科学分野、地域環境分野、構造・材料分野、地域創成分野、臨床心理学分野の構成の下に、現代社会の基幹を成す科学技術分野である社会基盤学、社会科学、あるいは人間科学の深化と、文理横断的な視野を含めた広い視野に立って他分野との融合化をさらに発展させることができる研究者や技術者を養成することを通して、次世代の持続可能社会に貢献することを目的とする。

文理横断的な専門知識・技能をふまえ、地域再生、防災・減災、インフラ整備、環境問題等の社会の諸課題の解決に取り組むとともに、持続可能な地域づくりや地域・環境計画など を通して、安全で快適な社会生活基盤ならびに社会文化環境を創造できる高度専門職業人・研究者を養成する。

02化学生命工学系プログラム

物質合成化学分野、物質機能化学分野、化学プロセス工学分野、生命科学分野の構成の下に、基礎化学から応用化学、化学工学、生命工学までの幅広い化学技術に関する専門性の深化と、合成開発、物質機能創造、あるいはプロセス開発に関する知識・技術を基礎として広い視野に立った他分野との融合により、課題の探求・解決能力を有する技術者や研究者の育 成を通して、人類生活の利便性、環境と物質の調和、資源やエネルギーの開発、病気の診断・予防・治療に貢献することを目的とする。

合成化学、物理化学、有機化学、無機化学、分析化学、化学工学、生命工学、生命科学などを基盤としつつ、より高い専門性と複合的な視点に基づいた課題解決が求められる化成品や医薬品の開発研究に携わる技術者、化成品、医薬品や食品の製造に従事する技術者、環境保護や保健衛生に関わる高度専門家、バイオベンチャーや公的研究機関の高度専門技術者及び研究者を養成する。

03機械科学系プログラム

材料科学分野、エネルギーシステム分野、知能機械学分野、生産工学分野の構成の下に、最新の高度テクノロジー社会の根幹を成す科学技術分野である機械工学の専門性の深化と、広い視野に立って他分野との融合により、課題の探求・解決能力を有する高度な「ものづくり」を担う技術者や研究者の育成を通して、安全・安心・快適かつ次世代の持続可能な社会 の形成に貢献することを目的とする。

機械工学を基盤としつつ、より高い専門性と複合的な視点に基づいた課題解決が求められる高機能機械・構造用材料の開発技術、熱や流体エネルギーの有効利用技術、制御システム開発技術、生体医工学関連技術、高度設計・生産・加工技術開発、先端計測技術開発などに貢献できる創造性を持ち、高い研究能力を有する人材および高度な知識と技術開発能力を有する人材を養成する。

04電気電子物理科学系プログラム

物性デバイス分野、電気エネルギー分野、知能電子回路分野、電気電子シス テム分野、及び関連する物理科学分野で構成され、最新の高度テクノロジー社会の根幹を成す科学技術分野である電気電子工学や電気電子工学に関連する物理科学の専門性の深化と、広い視野に立って他分野との融合により、課題の探求・解決能力を有する高度な「ものづくり」を担う技術者や研究者の育成を通して、安全・安心・快適かつ次世代の持続可能な社会の形成に貢献することを目的とする。

電気電子工学およびそれに関連する物理科学を基盤としつつ、より高い専門性と複合的な視点に基づいた課題解決が求められる次世代のIoT社会や先端物理科学を支える電子デバイス開発技術、電気エネルギーの発生と有効利用技術、通信計測制御システム開発技術、先端計測技術とそれらを支えるエレクトロニクス回路技術、並びに電子デバイスなどの材料開発技術に貢献できる創造性をもち高い研究能力を有する人材および高度な知識と技術開発能力を有する人材を養成する。

05知能情報・数理科学系プログラム

現代社会の基幹を成す科学技術分野である人工知能やデータサイエンス等の専門性の深化と、広い視野に立って他分野と融合化することができる ICT、IoT関連の技術の開発及びそれを担う技術者や研究者の育成を通して、安全・安心・快適な社会の形成に貢献することを目的とする。

情報工学、知能工学、それに関連する数理科学分野で構成され、専門性との関係を意識しながら、専攻を横断する広い視野を持ち、組織的・系統的なハードウェアとソフトウェア系を対象とした情報工学、知能工学や、それらに関連する諸問題を解決して発展させるための工学系応用数学について体系的な知識と専門的な技術を持つとともに、最先端の専門的知識・技術を活用し、専門性と創造性の視点を生かしながら課題解決力や研究開発力を有する高度専門技術者及び研究者を養成する。

06生物資源学系プログラム

動物資源分野、植物資源分野、食品科学分野で構成され、生物系新産業創出をめざして、グローバルな食糧問題や地方創生の原動力となる6次産業化推進に貢献しうる技術者や研究者の養成を目的とする。

生物資源の特性を深く理解し、その利点を活用した新しい機能性食品開発、IoTやAIを活用したHACCP適合性の食品加工システムや生産管理システム技術の開発、ゲノム編集等の最新の育種技術や光デバイスの開発等を行い、生物資源を開拓する高度専門技術者及び研究者を養成する。

07光科学系プログラム

光機能材料分野、光情報システム分野、光計測分野の構成の下に、物理学、電気電子工学、情報工学、知能工学、機械工学、化学などにわたる学際的な科学技術分野である 光科学に関する専門性の深化と、広い視野に立って他分野との融合により、課題の探求・解決能 力を有する高度な「ものづくり」を担う技術者や研究者の育成を通して、安全・安心・快適かつ 次世代の持続可能な社会の形成に貢献することを目的とする。

光科学、光工学を基盤としつつ、より高い専門性と複合的な視点に基づいた課題解決が求められる最先端のナノ光学、光機能性材料、フォトニックネットワーク、立体映像、高時空間分解能 イメージング、画像診断技術などに貢献できる創造性を持ち、高い研究能力を有する人材および高度な知識と技術開発能力を有する人材を養成する。

取得できる学位

社会基盤システム
プログラム
  • 博士(学術)
  • 博士(工学)
化学生命工学系
プログラム
  • 博士(工学)
機械科学系
プログラム
  • 博士(工学)
電気電子物理科学系
プログラム
  • 博士(工学)
知能情報・数理科学系
プログラム
  • 博士(工学)
生物資源学系
プログラム
  • 博士(農学)
光科学系
プログラム
  • 博士(工学)
特色2柔軟な教育体制を実現

研究指導クラスター

所属する学位プログラムの学位プログラム専門科目において専門性を高め、その上に研究に関係する他分野の「研究指導クラスター」を選択し、多角的な視点と知見を獲得しつつ専門性の深化と展開力の獲得を目指します。

学びの特徴

  • 01
    多角的視点の形成
  • 02
    専門基盤・
    基幹技術の強化
  • 03
    多角的な視野に基づいた
    幅広い知見と研究能力及び
    展開力の養成

研究指導クラスターの
役割とは?

研究指導クラスターの役割は、創成科学専攻の全専任教員が、社会の課題や解決すべきテーマを、学生の皆さんの自らの主たる専門基盤分野(学位プログラムの枠組み)の視点のみでアプローチするのでなく、同じ課題を扱う他の専門基盤分野の視点からも課題を見つめ直すことにより、多角的な視点を養うという点にあります。
他の専門基盤分野の視点に気づくことは、課題解決のための新たなアプローチ法を考え出す契機となり、学位プログラムにおける主たる専門基盤分野の研究の深化に繋がります。さらには専門基盤分野の異なる者同士がともに働く上で、相手の分野における暗黙の前提や思考パターンを修得するきっかけとなり、学位取得後に様々な基盤分野の人材で構成されるチームで働く際に必要となる、円滑に仕事を進めるための連携・協働力を養います。

研究指導クラスターの
分類・内容等

学位プログラムの教育・研究を補う研究指導クラスター群は、
社会の動向やニーズに照らし合わせて選定・分類した
計18個の研究分野(社会の課題、解決すべきテーマ)で構成されています。

1.防災・危機管理

社会基盤システム、化学生命工学、機械科学、電気電子物理科学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、防災・減災関連技術などの社会リスクに対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
地震対策、津波対策、洪水対策、浸水対策、インフラ技術・政策(橋梁、ダム、トンネル、港湾)、衛生対策など

2.地域開発

社会基盤システム、化学生命工学、生物資源学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、地域の活性化に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
持続可能性社会型都市計画、地域環境政策、地域活性化、地方創成、地域文化など

3.エネルギ効率化技術

機械科学、電気電子物理科学、社会基盤システム、化学生命工学、生物資源学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、持続可能型社会の実現の要である、さらなるエネルギーの効率化に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
省エネルギー技術、再生可能エネルギー技術、エネルギー回収技術、新エネルギー源など

4.グリーンイノベーション

化学生命工学、電気電子物理科学、機械科学、社会基盤システム、光科学、生物資源学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、脱炭素技術など環境問題や持続可能型社会の実現に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
枯渇資源対策、環境分析、燃料電池、高効率電池、パルスパワー、プラズマ利用技術、グリーンインフラなど

5.検査・分析・センシング技術

社会基盤システム、化学生命工学、機械科学、電気電子物理科学、光科学、生物資源学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、インフラ設備の高信頼化・長寿命化や環境検査・分析など、持続可能な社会の構築や新分析技術に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
非破壊検査技術、分析技術、環境検査技術、電磁波センシング、バイオセンシング、超音波センシングなど

6.機能性材料

化学生命工学、電気電子物理科学、機械科学、社会基盤システムの各学位プログラムの基盤知識をもとに、持続可能な社会の構築や産業の高度化・高付加価値化を行う際の基盤となる様々な高機能材料の開発に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
ワイドバンドギャップ材料、高機能性有機分子、吸着剤、タンパク質結晶、グリーン化学、電磁性流体、バイオセンサー材料、生分解性材料、高強度材料、高耐久性材料、マイクロ・ナノデバイス用材料、耐環境材料、超伝導体、電池用材料、合成脂質材料など

7.ロボティクス・人間支援

機械科学、電気電子物理科学、知能情報・数理科学、社会基盤システムの各学位プログラムの基盤知識をもとに、障害者支援機器などの人間支援機器や各種産業機器の開発など、持続可能な社会の実現に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
パワーアシストデバイス、リハビリシステム、無人航空機、マイクロデバイス、農業支援システム、知的インターフェース、顔検出など

8.医療機器

電気電子物理科学、機械科学、化学生命工学、光科学、生物資源学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、医療用機器の開発に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
生体信号解析システム、治療室用情報システム、殺菌システム、ドラッグデリバリーシステムなど

9.システム制御・生産イノベーション

機械科学、電気電子物理科学、知能情報・数理科学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、各種システムの制御や革新的生産手法に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
振動制御、動吸振器、エネルギー回生、最適レギュレータ、自律分散適用制御、高付加価値加工技術、超小型自律制御加工システムなど

10.機能性食品開発

生物資源学、化学生命工学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、有用生物資源を活用した機能性食品開発に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
分子育種技術、発酵技術、栄養化学、筋萎縮予防、抗酸化活性など

11.高速大容量通信

知能情報・数理科学、電気電子物理科学、光科学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、beyond 5Gなどの高速大容量通信技術に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
beyond 5G、モバイルネットワーク、 無線マルチホップネットワーク、 ネットワークアーキテクチャ、省電力光ノード、フォトニックネットワーク技術、セルラニューラルネットワーク、自律分散適応制御など

12.ビッグデータ処理

知能情報・数理科学、電気電子物理科学、社会基盤システム、光科学、機械科学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、膨大なデータから必要な情報を分類・抽出し解析する手法や各種分析手法に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
高速近傍検索アルゴリズム、自然言語処理、情報検索、辞書検索、遺伝的アルゴリズム、分散処理など

13.知的画像処理

知能情報・数理科学、電気電子物理科学、光科学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、ICT技術の核となる画像処理手法及びその応用技術に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
自動運転、医用イメージング、コンピュータービジョン、3次元画像処理、パターン認識、画像符号化方法、動画像圧縮方法など

14.数理解析

知能情報・数理科学、電気電子物理科学、機械科学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、経済・産業・健康・福祉・防災等、多様な課題の解決に数理解析手法を応用する際の多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
非線形解析、漸近解析、代数系数値解析、数値計算法、アルゴリズム論、波動現象、プラズマ現象、最適化問題など

15.光計測技術

光科学、電気電子物理科学、化学生命工学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、光関連計測機器の開発や新たな物性評価手法など、光関連技術に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
テラヘルツ応用計測、光コム、高分解分光技術、高速分光技術、ファイバーセンシング、宇宙暗黒物質探索技術、 放射線計測技術、宇宙線計測技術など

16.光機能材料

光科学、電気電子物理科学、化学生命工学、社会基盤システムの各学位プログラムの基盤知識をもとに、光関連材料の創成に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
半導体光デバイス、π電子系化合物の合成と機能化、プラズモンを利用したナノ光学、フォトニック結晶、光触媒、深紫外LEDなど

17.生物資源開発

生物資源学、化学生命工学、社会基盤システム、電気電子物理科学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、生物資源の高度な生産環境管理や、生産物の高付加価値化、新たな生産ビジネスモデル構築など、生物資源を活用した持続可能かつ生産性の高い次世代の生物系新産業の構築に対応できる視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
ゲノム編集技術、食品成分抽出技術、微生物資源、バイオマス利用、生産システム、農業遺産など

18.生物工学技術・有用物質開発

化学生命工学、生物資源学、機械科学、電気電子物理科学の各学位プログラムの基盤知識をもとに、生命現象の解明を基にした革新的バイオテクノロジーと新規生理活性物質の創出に対応できる多角的な視点を養い、自らの研究テーマを俯瞰的に見つめ、それを展開させる能力を養う。

【キーワード】
生体膜工学、創薬化学、ケミカルバイオロジー、タンパク質工学、遺伝子工学、バイオマス工学、細胞工学、免疫工学、微生物学、幹細胞生物学、分子生命工学、化学工学など

学位プログラムと研究指導クラスターの関連表

研究指導クラスター 学位プログラム
社会基盤
システム
化学生命
工学系
機械科学系 電気電子
物理科学系
知能情報・
数理科学系
生物
資源学系
光科学系
1.防災・危機管理
2.地域開発
3.エネルギ効率化技術
4.グリーンイノベーション
5.検査・分析・センシング技術
6.機能性材料
7.ロボティクス・人間支援
8.医療機器
9.システム制御・生産イノベーション
10.機能性食品開発
11.高速大容量通信
12.ビッグデータ処理
13.知的画像処理
14.数理解析
15.光計測技術
16.光機能材料
17.生物資源開発
18.生物工学技術・有用物質開発

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